西郷隆盛(さいごう たかもり)は、幕末から明治初期にかけて活躍した日本の武士であり、政治家です。
その強いリーダーシップと義を重んじる姿勢で、多くの人々に尊敬されてきました。
しかし、西郷隆盛には、真面目な顔とは裏腹に、ユーモアや人間味あふれる面白いエピソードが数多く存在します。
西郷隆盛の知られざる面白いエピソードをいくつか紹介し、彼の意外な一面に迫ります。
目次
江戸での笑い話「とんぼ返り」
西郷隆盛の面白いエピソードの一つに、「とんぼ返り」があります。
彼は江戸に上京した際、薩摩藩の代表として重要な交渉に臨むため、幕府に呼び出されました。
しかし、途中で風邪をひいてしまい、咳が止まらなくなってしまいます。
そこで、彼は「とんぼ返り」(即座に帰ること)を命じられたのですが、その後も江戸で滞在し続け、咳が治るとまた出発したと言われています。
この話は、彼の柔軟な対応とどこか抜けたところのある性格を示しており、西郷らしいユーモアの一面を感じさせます。
西郷隆盛と大久保利通の仲直りの方法
西郷隆盛と大久保利通は、薩摩藩の二大巨頭として知られていましたが、政治的な意見の違いから対立することも多々ありました。
ある時、二人が大喧嘩をした際、大久保は一度離れてしまいます。
その後、西郷は冷静になり、大久保と仲直りするための奇妙な方法を考案しました。
なんと彼は、大久保の家の前で大声で歌を歌いながら踊り出したのです。
このユーモラスな行動に、大久保は思わず笑ってしまい、二人は再び仲直りを果たしました。
このエピソードは、西郷の人懐っこさと独特な解決策のセンスを示しています。
犬好きで知られた西郷隆盛
西郷隆盛の面白いエピソードとして、彼の犬好きな一面も忘れてはなりません。
彼は非常に犬を愛し、特に「ツン」という名前の犬を飼っていました。
ツンは西郷の行くところには常に付き従い、その姿はまるで西郷の忠実な部下のようだったと言われています。
また、西郷は散歩の途中で出会った野良犬にも餌を与えるなど、動物に対する深い愛情を持っていました。
その犬好きが高じて、現在の鹿児島市にある西郷隆盛像には、彼の横に犬が一緒に座っている姿が描かれています。
この像は、西郷の愛犬家としての面白いエピソードを象徴しています。
着物にまつわる西郷隆盛の逸話
西郷隆盛の着物に関する面白いエピソードもまた彼のユニークな一面を示しています。
西郷は非常に質素な生活をしており、着物も粗末なものを好んで着ていました。
ある日、彼の友人が新しい着物を贈った際、西郷はあまりに高価なものを着るのをためらい、着物を裏返して着てしまったという話があります。
この話は、西郷の質素な性格と、豪華なものに対する彼の謙虚さを示すエピソードとして語り継がれています。
また、西郷が着物を裏返して着た理由について、「裏返して着た方が長持ちする」と冗談を言ったとも伝えられています。
薩摩藩士としてのユーモア
西郷隆盛は薩摩藩士としての誇りを持ちつつも、ユーモアを忘れない人物でした。
ある日、彼が他の藩士たちと一緒に酒を飲んでいた際、一人の藩士が酔っ払って立ち上がり、「私は天下の薩摩藩士だ!」と叫んでしまいます。
それを聞いた西郷は、「天下の薩摩藩士ならば、まず天下を取ってから言いなさい」と冗談で返しました。
このエピソードは、西郷のユーモアと、酒席での柔らかい対応の一例として知られています。
彼の人柄の良さと人間味あふれる性格がよく表れている話です。
西郷隆盛の面白いエピソード集!?幕末の英雄の意外な素顔! まとめ
西郷隆盛の面白いエピソードは、彼の人間性やユーモアのセンスを感じさせるものばかりです。
幕末の英雄として知られる西郷ですが、その背後には柔軟でお茶目な一面もあったことが分かります。
彼のエピソードを通じて、西郷隆盛という人物がいかに人々から愛され、尊敬されていたかが見えてきます。
彼の人柄や行動は、時代を超えて今なお多くの人々に感動と笑いを与え続けています。
西郷隆盛の面白いエピソードを知ることで、彼の偉大さとともに、その親しみやすさも感じ取ることができるでしょう。